
※この記事で取り上げられた概念は科学的に証明されておりません。あくまで一個人の哲学としてお読みください。
『シズタリアン』とは、「静かでゆったりとした場所で、ぼぉーっとする」という意味を込めて創った僕の造語です。
「…え? ただぼーっとするだけ?」と思われるかもしれません。
もちろん、ただ心を空っぽにするだけではいけません。
必ず二つの手順を踏んでください。
①その場所を一身に味わい尽くしながら、心を空っぽにしましょう。

美しい眺望を目に焼き付け、風や水の音に耳を傾け、寒暖や乾湿を肌で感じる。
五感を意識して、周りの自然をじっくりと感じ取ること。湧き上がる感情に囚われず、ただ感じとるだけです。
ここまでが第1ステップです。
②自然を十分に感じたら、心の中に浮かんでくる言葉を大切にしてみましょう。

この時、コメンテーターのように流暢で深みのある言葉でつくろう必要はありません。
心の底からありのままに浮かんだ自分の言葉に、ちゃんと耳を傾ける。それだけです。
この一連の流れによって「日常生活の自己」からいったん距離をおき、「ありのままの自分」に触れられるというのが、僕の持論です。
「自己を見つめ直す」という点では『マインドフルネス』と似ているかもしれませんが、僕の中では別物だと思っています。
簡単にいえば、『マインドフルネス』は瞑想などによって“現在の自分“と向き合うのに対し、
『シズタリアン』は、自然の中に身を置くことで “日常生活の自分” をいったんリセットする ことに注力しています。
というのも、日常生活において「ありのままの自分」をさらけ出さず、周囲の人たちの前では良い人を演じる「社会的な自分」をつくろっている人は大勢いるのではないでしょうか?
言いたいことがあっても場の空気から言えなかったり、他人の評価を気にしてやりたくない仕事や役割をこなしたり。
そうして自分を抑えながら、他人の前で良い人を演じたりはしていないでしょうか?
それが短期間ならいいですが、本来の自分にそぐわない行動をし続ければ、いつかは精神に支障をきたす時が来るでしょう。
少なくとも、社会人の僕はそうでした。

もしも心当たりがあるなら、ぜひ『シズタリアン』として日常の環境から一度距離を置きつつ、自然に集中しながらいったん我を忘れてみましょう。
もちろん、海や山など自然だけでなく、静かな場所なら神社や遺跡など人工物がある場所でも構いません。
そうすることで日常で抑え続けていた「ありのままの自分」に触れると同時に、他人の前で演じ続けていた「社会的な自分」を認識して、演じ続けることで生じる疲れから自分を解放していく。それがこのライフスタイルの大きな目的です。
あくまで専門家ではない筆者の一つの考えであることはご理解ください。
それでも、日々の生活に疲れを感じているあなたが、『シズタリアン』を実践して少しでも気持ちが楽になってもらえたら幸いです。
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