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【超・絶景!!】人の少ない美しい砂浜と海をゆったり眺められる、オススメの”しずスポット”を歩いてみた(福島県いわき・弁天島)

旅に、「こうするべき」という型はない。
他人や自然に迷惑をかけなければ
人それぞれに、旅の形があっていいはずだ。

だから僕は気にせず旅をする。
日々の喧騒から離れた、静かな場所。
ただそれだけを求めてーー
目次

今回の"しずスポット"〜波立海岸・弁天島〜

今回歩いた【久ノ浜駅〜四ツ倉駅】までのコース(一部アプリの仕様でコースが正確に反映されてない箇所あり)
今回のコースについて
  • 【久ノ浜駅〜四ツ倉駅】の全長8キロほどで、道全体が整備されていて歩きやすい!
  • 海の美しい眺望だけでなく、コース途中にはカフェや温泉施設など立ち寄れる場所も随所にあり
  • 電車の本数は少ないが、歩き慣れていない人にも十分オススメできるコースである

福島県いわき市で、美しい浜辺が広がる『波立海岸(はったちかいがん)』。

今回は国道6号を沿いつつ、その美しい海岸線を眺めながら歩ける【久ノ浜駅 〜 四ツ倉駅】のコースを紹介します。
コースの距離はおよそ8キロ前後。ある程度ゆっくりでも、4時間ほどあれば十分歩ける距離だと思います。

もともと『ふくしま浜街道トレイル』の一部でもあるため全体的に歩道が整備されていて、
登山靴やトレッキングシューズでなくとも普段使いのスニーカーで十分散策できます
また、駅周辺にはコンビニやスーパー、コースの途中でも道の駅があるため、お手洗いなどにも困らないと思います。

少し長い散歩と割りきれば、歩き慣れていない初心者にも十分オススメできます!

注意点として、駅から離れた弁天島周辺はコンビニなどがないため、飲み物や軽食などは事前に準備を。
また、久ノ浜駅と四ツ倉駅はいずれも電車の本数が1〜2時間に1本と少ない上に、特急『ひたち』も止まらないので、
コースを散策するまえに電車の時刻表は事前に確認しておきましょう。

都心からのアクセスはやや面倒ですが、それを差し引いても人の少ない中で壮大な海と美しい砂浜が満喫できるので、
非日常を味わえる絶好の"しずスポット"だと思います。

このコースのハイライト

【波立海岸・弁天島】

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波立海岸の見どころは、なんといっても海に浮かんだような『弁天島』と、島に設けられた朱色の鳥居です。
この鳥居は東日本大震災の大津波にも耐えたもので、復興のシンボルともされています。

また、ここは初日の出のスポットとしても知られ、早朝には鳥居の中に朝日が輝く絶景が見られることも!
早朝でなくても、久ノ浜から弁天島にかけて美しい砂浜も広がるので、ゆったり浜辺を散策するのもいいでしょう。
特に5月にはハマエンドウ、6月にはハマヒルガオが咲き乱れ、海岸を彩ります。
寒いのが苦手ならぜひその時期に足を運んでみることもオススメします。

【四倉海岸(よつくらかいがん)】

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また四ツ倉付近にある『四倉海岸』はいわきで一番広い砂浜とされ、美しい白い砂浜が延々と広がっています。
夏場は海水浴場として開放されるほか、サーフィンやビーチサッカーも盛んに行われるそうです。
なので静かに海をながめるなら、夏場を避けつつ、人の少ない早朝や夕暮れに訪れた方がよさそうです。

【その他】

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筆者は今回立ち寄りませんでしたが、コースの途中には道の駅や日帰り温泉施設などもあります。
時間が許すなら、散策の一息ついでに立ち寄ってみるのもいいでしょう。

実際の旅行風景

2025年1月2日。
いわき周辺で昼食を済ませた筆者は『いわき駅13:42発』に乗車。
13:57着に、久ノ浜駅へ到着!
久ノ浜駅のすぐ近くにセブンイレブン(2025年1月時点)があるので、
飲み物や軽食が必要ならここで調達するといいでしょう。

海に向けてしばらく進むこと10分ほど。久ノ浜の海岸線に到着!
先述のとおり、ここは『ふくしま浜街道トレイル』の一部であり、
海沿いはサイクリングロード 兼 遊歩道がしばらく続いています。
遊歩道の所々に階段がもうけられ、そこから浜辺に降りられます。

この辺りは元々かなり波が荒れやすいのだろうか、、、
浜辺のいたるところに防波堤があり、いきおいよく当たった波が水飛沫を高らかにあげていました。
人気(ひとけ)のないこの場所で響くのは、波の轟音と風のざわめきだけ。

浜辺の付近にちょうどいい大きさの岩場があったので、ただ海をじっと眺めつづける。
静かにゆったりぼぉーっとする、『シズタリアン』の時間だ。

エメラルドグリーンの海を眺めているうち、頭の中が空っぽになる。
波や風、そんな海のあらゆる音と空気が、皮膚をとおして体のなかに浸透していく。
自然に身を委ねているうちに、気づけば、ストレスや不安といった心の澱みが洗い流される感覚がしていきます。

ぼーっと、ただ海を眺めつづけるだけ。
それでも、この『シズタリアン』の時間はなにものにも代えがたい至福のひとときだ。

20分ほど海を堪能したのち、さらに先へ。
すると久ノ浜付近の遊歩道がおわり、国道6号と合流。
そこから国道の歩道をさらに進むと、初日の出のスポットでもある『弁天島』が見えてきました。

14:50。弁天島に到着。
鳥居がある島へは朱色の橋が架けられており、そこから渡ることもできます。

「よし、弁天島でもシズタリアンを満喫するぞ!」
そんな思いで島へと渡りましたが、夕暮れ時もあってか波は荒れ、高波が島や橋を濡らしまくってました。

「いや、こんな場所で『静かにゆったり』してられるか!」

結局ゆったりはできぬまま、あえなく島より撤退……。

ちなみに、今回は立ち寄らなかったが、弁天島のすぐ近くに『波立寺(はったちでら)』があり、
アジサイ寺と慕われるほど境内には多くのアジサイが植えられているみたいです。
6月にはハマヒルガオも浜辺に咲くようなので、初夏の時期に訪れてみるのもいいでしょう。

弁天島からさらに先へ行くと、きれいな円い形のトンネルが出迎えてくれました。

内部にはひび割れなど劣化はなく、最近できたことが伺えます。
これまでいろんなところを歩いてきた筆者だが、
歩道のために作られたトンネルの中では群を抜いてきれいでした。

そしてトンネルを抜けた先に『海カフェ』を発見。
海のみえる素敵なカフェのようだが、時間がなかったので後にすることに……。
カフェ巡りも好きなので、機会があれば今度はぜひ立ち寄りたい!

ちなみ海カフェの先には、先述した日帰り温泉や道の駅もあり、立ち寄れる場所も多いので、
時間が許すなら立ち寄ってみるのもいいでしょう。

道の駅からほど近い場所に広がっていたのは、一面の白い砂浜ときれいな海。

いわきで一番広い砂浜『四倉海岸』です。
夏場には海水浴場としても開放されることから、広めの駐車場が付近にある。
そのため、夕暮れ時ではあったけど地元の人以外の観光客もちらほら見られました。
ちなみにここからもまた遊歩道となっていて、いわきの観光名所『塩屋崎灯台』に通じています。

いい具合に岩場があったので、そこに腰をかける。
ぼーっと海を眺める、『シズタリアン』の時間だ。

ここも波は少し荒れていたが、久ノ浜とくらべるとまだ穏やか。
夕暮れということで人も少なく、おかげで海に集中できる。

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今は東北住みだが、むかしは関東の方に住んでいて、その時には神奈川や千葉など様々な場所を歩いてきました。
その経験からすると、これだけ広大な砂浜を静かに見られる場所は都会だと中々ないです。

とくに最近だと海外からの観光客も多くなっているから、観光名所ともなるとすぐに人で溢れかえってしまう。
人が嫌いな訳ではありませんが、それで人混みがありすぎると忙(せわ)しなさを覚えて、
旅をしている実感が湧いてこない。

だから僕は、観光名所を訪れるよりも、こうして人の少ない場所を散策する方が好きですね。
静かな場所でゆったりする方が、旅情感をあじわえるので。

旅の形は、人それぞれ。
なら僕の旅は、静かな場所でゆったり過ごす『シズタリアン』をつらぬくことだ。

そうして小一時間ほど四倉海岸の海を満喫したのち、
およそ15分ほどかけてゴールである四ツ倉駅に到着。
四ツ倉駅16:45発の電車で、いわき駅へと無事に帰還しました。

おわりに

いかがでしょうか? 
『波立海岸』の魅力がみなさんに伝われば幸いです。

冒頭でお伝えしたとおり道は全体的に整備されていて
都会では見られない美しい浜辺をハイキングしながら眺められます。
都会住みで少し人気のないところでリフレッシュするなら、ぜひ足を運んでみて欲しい。

今回は誰でも行けるよう筆者は公共交通機関を使いましたが、車の運転ができるなら、いわき駅周辺でレンタカーを借りる方がいいと思います。
というのも、いわき駅より北は電車の本数が一気に少なくなる上、いわき周辺の観光名所は車が中心になるからです。
観光目的で行くなら、いわき市街地を拠点にレンタカーを借りる方がより楽しめるでしょう。
この記事で、『シズタリアン』の世界と、波立海岸の魅力が伝わったのなら幸いです。

たまには美しい砂浜で、ひとり静かに海を眺めてみるのはいかがでしょうか?

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