【読書に悩むあなたへ】記憶しやすい読書の方法:“読書”דぼーっとする”

この記事でわかること
  • 効率的に読書をする方法
  • 集中力に関する科学的なお話

本を読む理由は人それぞれだと思いますが、それでも読んだ内容を記憶したいと思う人が多いのではないでしょうか?

では、記憶に残りやすい読書の方法とは何か?

個人差があるので絶対とは言いませんが、僕がオススメするのは

『30分前後:読書+5分「ぼーっと」する(=何もしない)』

のサイクルで本を読むことです。

「読書しながらぼーっとするなんて、無意味だ」
「そんなことするくらいなら、読書に集中する方がずっといい」

この方法を読んでそう思う方は多くいるかもしれません。

が、僕はこの『読書』×『ぼーっと』するの二つは最強の組み合わせだと思っています。

なぜか? 
この記事では、その理由を科学的根拠を少し交えながら理由を説明できればと思います。

オススメする読書術の詳細

おすすめの読書法について、もう少し詳しく掘り下げていきます。

おすすめの読書法

30分前後:読書

5分「ぼーっと」する
(=何もしない)

以上を1セットと数え、それを3セットほど繰り返す。

3セット繰り返したら、脳を休めため20〜30分ほどの休憩をとる。

ポイント

  • 『30分前後』としていますが、集中力の持続時間には個人差があるので、自分のやりやすい時間にしても大丈夫です。
  • 5分間の「ぼーっと」する時間は、何もしないように。スマホは厳禁です。

オススメしている理由

人間の集中力は平均40〜50分、訓練された人でも90分ほどが限界だと言われています。

またその時間内も常に集中できているわけではなく、15分ごとに集中力の浮き沈みがあります。

30分ごとにしているのは、その15分ごとの浮き沈みを考慮しての時間となります。

僕自身も、本に集中できるのはだいたい30分前後で、休憩をとらずそのまま継続すると文章が頭に入りづらくなります。

事実、集中力については休憩を取らず作業を続けると仕事の生産性が下がるそうです。

また人間には“ウルトラディアリズム”という体内リズムを備えています。

これは睡眠やホルモン分泌が行われるリズムなのですが、人間の集中力もこれに基づいているという。

心理学者Peretz Lavie博士による世界レベルのバイオリニストを対象とした研究では、

90分練習+20分休憩(仮眠)のサイクルで4時間ほど練習した人の方が高い成果を出せていたと言われています。

短時間の休憩を取ることの重要性は、すでに多くの研究でも証明されています。

スコットランドのエジンバラ大学による研究では、勉強や読書の合間に4〜6分ほど目を閉じて「ぼーっと」することで、記憶力が10%ほど定着しやすくなるという報告もあり、『ウェイクフルレスト』とも呼ばれています。

ちなみに、小休憩中にスマホやゲームなどは記憶力の低下を招くなど逆効果が見られたそうなのでご注意を。

『何もしない』が、脳を刺激する

なぜ、何もしない時間が記憶力や生産性の向上に関わるのか?

それは“DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)”と、呼ばれる人間の脳領域が関わっていると言われています。

まだ詳しい機能までは明らかにされていませんが、このDMNでは感情や記憶・自分自身に関する情報の処理が行われ、また記憶同士を結びつけて新たなアイディアを生み出しやすくすると広く支持されてます。

仕事をしていていても寝ていても、人間の脳が常に稼働し続けているというのは、実に驚きで不思議ですよね。

そしてこのDMN、実は何もしていない(つまり「ぼーっと」している)間に活性化することがわかっています。

つまり、何もせず「ぼーっと」する間に、記憶や感情など脳内の情報が整理される結果、記憶の定着や創造性の向上をもたらされるのです。

余談ですが、マインドフルネスが仕事の生産性を高める理由も、呼吸や感覚に意識を集中させることで働きすぎたDMNを抑えるからだと言われています。

読書の合間に何もせず「ぼーっと」することで、本の内容が頭に入りやすくなるだけでなく、新たなアイディアが浮かびやすくなる。

科学的に証明されている部分もあるからこそ、“読書×「ぼーっと」する”の組み合わせは最強ではないかと僕は思ったのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

僕の感想ですが、本&「ぼーっと」するを取り入れてからは、以前よりも読了後に自分の意見が持てるようになったり、印象に残った文章の数が多くなるなど一定の効果はあるなと実感しています。

もちろん、研究などはしてないので誰にとっても効果があるとは言いません。

それでも、「本を読んでも今いち頭に入らない」「読む体力がない」など読書に対する悩みがあるなら、ぜひ気軽に試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考文献

  • 『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』著:久我谷 亮
  • 『自分を操る超集中力』著:DaiGo
  • 『知識を操る超読書術』著:DaiGo
  • Erin J. Wamsley Offline memory consolidation during waking rest Nature Reviews Psychology

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