【仙台へ行くなら知ってほしい!】新幹線?高速バス? 東京〜仙台をコスパよく移動するオススメの方法を解説
JR東日本管内において特に需要の多い長距離区間は恐らく東京〜仙台間が挙がるのではないでしょうか?
仙台といえば伊達政宗で有名な東北有数の都市で、牛たんやずんだ餅といったグルメや青葉城や秋保温泉など歴史もレジャーも豊富な人気の観光地。
実際、えきねっとで新幹線の指定席をとろうとすると日によっては満席の列車もザラで、高速バスも多くの本数が揃っています。
そこで今回は今回は、高速バス、新幹線、特急列車の3つの移動手段を比較して、どのように活用するとお得に移動できるか解説していこうと思います。
それぞれの移動手段の解説!
選択肢その①. 時間がかかても費用を抑えるなら【高速バス】

とにかく費用を抑えたいなら、高速バスが最強の選択肢となります。
所要時間が5時間半〜8時間ほどで、バスにもよりますが、基本的には2回ほどパーキングエリアで休憩を挟んで向かうのが一般的になるでしょう。
そしてバスにはトイレが備わっていることが多いので、休憩前に催しても安心です。
もちろん、バスによっては備わっていないこともあるので、チケット予約時など事前に確認しておきましょう。

画像:バス比較なび

画像:バス比較なび
昼行バス・夜行バスがあり、ざっと見た限りでは昼行便の方が安いです。。
またバスの種類も豊富で一般的な4列シートのほか、座席の一つひとつが独立した3列シートがあり、そのうえ価格も安いです。
日時により値段は変動しますが、上手くいくと片道3000円台で乗れる事も。
夜行便では少し値段はあがりますが、それでも大体は片道4000〜6000円台なので新幹線よりは安いです。
ただし注意点として、一部の土休日やGWや年末年始など、需要の多い時期は夜行バスだとあまり安くならないことも。
実際、バス比較ナビにて2025年10月の料金を調べてみると、金曜・土曜など需要の多い休前日では6000円以上になることがほとんどです。
これでも新幹線よりは安いのですが、後述する新幹線の早割を駆使すると価格に大差がなくなり、時間対効果を踏まえると新幹線に軍配が上がります。
またバス特有の問題として、渋滞にハマるとただでさえ長い乗車時間がさらに伸びます。
特に土休日で昼行便を利用する場合は渋滞にハマることも想定のうえで飲食の用意や予定を立てておきましょう。
- 長所:
- 鉄道と比べると全般的に安い
- 夜行バスなら宿泊費も浮いて、観光など時間を有効活用できる
- 短所:
- 移動時間が長い
- 日時や時間帯によっては渋滞に巻き込まれ予定が狂いやすくなる(特にGWや年末年始の日中など)
- GWなどの大型連休前後や土日など、需要の多い日だと実はそこまで安くならない事も
選択肢その②. 現地での時間をたっぷり楽しみたいなら【新幹線】

早く移動するなら、新幹線一択です。
東京から仙台まで、『はやぶさ』利用なら最速1時間24分 ! 『やまびこ』でも2時間ほど で到着するので、現地での時間を最大限に楽しめるでしょう 。
料金は片道1万円以上と高めですが、JR東日本の『えきねっと』では『やまびこ』に限り、早割のトクだ値が設定されており、うまくいくと特急+運賃が30%割引で乗車が可能です。

ただし割引となる座席には限りがあり、そして需要が高い区間なだけに30%引きのトクだ値はかなりの競争率です。
どれぐらい激しいかというと、予約開始の一ヶ月前やそれより10日前より申込可能な事前予約でも、30%引きのトクだ値が取れない事が普通に起こり得ます(特に土休日、連休など)
一応30%割引がなくなっても10%割引はあるのですが、割引率をみるとやはり大きく見劣りするので、できるなら一ヶ月前などで30%割引を獲得しましょう。
ちなみに、速達性のある『はやぶさ』は東京〜仙台間で割引設定がないのでご注意ください。
ここで裏技……
もしもトクだ値で普通車の30%割引が取れなかった場合、次点でグリーン車の30%割引を狙うのがオススメです。

(画像元:えきねっと)

(画像元:えきねっと)
『やまびこ』のグリーン車でも早割設定があるのですが、こちらは普通車よりも売り切れになるまでの猶予があり(日にもよります)、そのうえ10%の普通車指定席や当日購入と値段の差がありません。
ですので、もし大幅な割引が適用にならず同じ値段を払うくらいなら、いっそグレードアップして快適な移動にしてしまいましょう!
- 長所:
- 圧倒的に速く、乗り換え不要で一直線に行ける。
- 座席がゆったりしていて快適に過ごしながら移動ができる。
- 移動時間も2時間前後なので、日帰り旅行など選択肢の幅が広がる。
- えきねっとの早割が使えれば、安く移動も可能!
- 短所:
- 他の手段に比べて、料金が一番高い
- 早割があるものの、競争率が激しい
選択肢その③. 茨城や福島の海沿いに用があるなら【特急ひたち】

知らない人もいるかもしれませんが、実は東京〜仙台を一直線に行ける列車は新幹線だけでなく特急「ひたち」もあります。
「ひたち」は全車指定席で、使用されているE657系は2012年にデビューした車両で、各席のコンセントやWiFiなどを装備しています。
リクライニングシートが2列×2列で配備されており、上下に動くタイプのヘッドレスト(座席上部の白い枕部分)などのおかげで特急にしては快適に過ごしやすい列車となります。
また沿岸部を走行することから、東北新幹線では見られない美しい海の景色を拝みながら旅を楽しむ事ができます。
料金は片道9,280円(2025年9月次点)
通常なら新幹線より手頃であるものの、片道が4時間強と新幹線よりも時間がかかり、通年での早割設定も『やまびこ』と違って特急料金のみ。
なので、トクだ値で割引になると時間・値段共に新幹線に軍配があがります。
現時点では、茨城や福島沿岸に行く用事があるか、「高速バスが満席だけど新幹線よりは安く済ませいたい……」という人とかでないとあまり利用されない選択肢かなと思います。
- 長所:
- 新幹線より料金を抑えられる 。
- 高速バスより早く、そして快適に移動できる 。
- 新幹線とは違い、海の景色を車窓から楽しめる。
- 短所:
- 新幹線に比べると所要時間がかなり長くなる 。
選択肢その④.フリーパス利用など玄人向けの移動手段【普通列車】

利用する方はそこまで多くないかもしれませんが、『青春18きっぷ』や『JR北海道東日本パス』、最近えきねっと限定で発売された『東日本のんびり旅パス』など普通列車で長距離移動するフリーパスがあるため一応載せました。
東京〜仙台の片道運賃は6050円。フリーパス利用なら乗車するだけ差額分が安くなります。
とはいえ結論から言うと、単純な往復だけで利用するならあまりオススメはできません。
所要時間が7時間以上かかる上に、バスや特急・新幹線と違い何度も乗り換えなければならず、さらに肝心の料金も往復だけだとそこまで安くならないからです。

これらのフリーパスを利用するなら以前別の記事でも書きましたが、往復ではなく色んな場所を周遊するような形で利用する方がいいでしょう。
- 長所:
- 新幹線より料金を抑えられる 。
- フリーパス利用なら途中下車が可能なため、旅の幅が広がる 。
- 短所:
- 新幹線に比べると所要時間がかなり長い
- 乗り換えが必要になる
- 時間や労力がかかるため、うまく利用しないと高速バスほどには安くならない
【結論】東京〜仙台のオススメの移動法
以上の項目から、それぞれの移動手段をまとめてみたのが次の図です。
移動手段 | 料金目安(片道) | 所要時間 | こんな人におすすめ |
高速バス | ¥3,000〜¥6,000 | 5〜9時間 | 時間を気にせず費用を抑えたい人向け |
新幹線 | ¥10,000〜 | 1.5〜2時間 | 移動を短時間で済ませたい人向け |
特急(ひたち) | ¥9,280〜 | 約4.5時間 | バスより早く移動できる人、茨城や福島沿岸に用がある人向け |
普通列車 | ¥6,050〜 | 約7時間 | 鉄道旅そのものを楽しみたい玄人向け |
旅行の目的や費用・日数によっても変わってくると思いますが、確保する優先順位としては新幹線>バスとなります。
新幹線の早割はとにかく競争率が激しいので、旅程が決まったらすぐに『えきねっと』で予約をとりましょう。
それこそ『やまびこ』の30%割引をとるなら、申込開始の一ヶ月前か事前予約でないとほぼ取れないと思っておくといいです。


そして個人的な意見ですが、少しでも費用を抑えたい&体力がある&現地を楽しみたいという方は、行きにバスを利用し、帰りに新幹線を利用することをオススメします。
東京発の昼行便なら朝出発なら昼過ぎぐらいに到着し、夜行バスなら大体22時〜23時台に出発で、5時台〜7時台の早朝に到着します。
特に夜行バスなら到着したその日からすぐに観光もしやすく、そして仙台⇨東京行きの新幹線も21時台まで走っているので弾丸ツアーも十分に可能となります。
とはいえ、慣れていないと夜行バスでの熟睡は難しく体力も使うので、バスを利用するなら日帰りではなく出来れば仙台市内で1泊など宿泊前提で訪れるとより楽しめるでしょう。
どの方法を選ぶかは、あなたが旅で何を一番大切にしたいか次第ですが、この記事があなたの最高の思い出になる一助となれば幸いです。
参考サイト
・バス比較ナビ

高速バスを利用する際、料金や区間を確認するうえで筆者はよく利用しています。ブラウザ版のほかアプリ版もあります。
発着場所の路線がいっぺんに確認できるほか、昼行便・夜行便、4列シート・3列シートなど、お好みの設定がしやすく予約サイトにもすぐに飛べるので「高速バスを利用したいけどどうすればいい?」と悩む方にはオススメです。
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